【千葉ウシノヒロバ】牛と人と自然が、穏やかに交差する場所
2020年10月31日、千葉市の中心市街地から車で約30分と好アクセスにも関わらず自然豊かな里山が広がる千葉市若葉区に、牛が暮らすキャンプ場「千葉ウシノヒロバ(以下、ウシノヒロバ)」がオープンしました。
元々は千葉市が運営していた「乳牛育成牧場(酪農家から預かった仔牛を乳牛に育てるための牧場)」。
乳牛育成牧場としての役割を残しつつ、
広大な敷地でのキャンプやBBQ、地元地域と連携した収穫体験など様々なコンテンツを用意し、都市部の方や近隣住民の方など、たくさんの人が楽しめる施設を目指します。
この日は、ウシノヒロバが初めて迎えるクリスマスに向けて開催したイベント「クリスマスマーケット」の日。
小雪がちらつく寒空のなか、川上社長にお話を伺いました。
株式会社千葉牧場 代表取締役 川上鉄太郎さん
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「千葉を盛り上げたい!」と、笑顔が爽やかな川上さん
オープンから約2ヶ月。
「キャンプに対するお客様の反応は良いですね。」と、川上さん。
この日もチェックイン時間の昼12時になるとキャンプ目的の車が並んでいました。
11月28日から始まったキャンプですが、
会員は約1,200人に達し、すでに7回もご利用いただいているハードリピーターもいるそうです。
好調なキャンプの一方、「キャンプではなく、買いもの目的や散歩目的などのお客さまに対するサービスの拡充や、来場による近隣の混雑が課題です」と話します。
「若葉区に初めて来た」という千葉市在住のお客さまもいます
そんなウシノヒロバがある、自然あふれる千葉市若葉区ですが、
「若葉区に初めて来た」
「こんな所があったんだ」
という声を、千葉市在住のお客さまから聞くことがあるそうです。
川上さん自身もこの地域を元々知らなかったそうで、
「来てみたら、良いところで面白いと思ったので、
何とかここを盛り上げたい」と、意気込みます。
このウシノヒロバがこの地域の観光拠点の一つとなって、
多くのお客さまに来ていただけたらうれしいですね。
「地元農家さんとの連携を深めて千葉の良さを伝えていきたい」
山梨、長野など、自然に囲まれた地域は他にもあるため、
「キャンプや自然だけではダメで、
千葉にはアレがあるからまた来たいね、と思わせる別のきっかけ作りが必要」
と、話す川上さん。
さらに、
「千葉には良いものがたくさんあるので、地元農家さんとの連携をどんどん深めて、
食べ物など千葉ならではのものを伝えていきたい。
そして、ウシノヒロバで千葉ならではの良いものを知ってもらい、
より千葉を好きになってもらいたい」
と、熱く話します。
地元との連携を深めて千葉の良さを伝えていきたい、
川上さんの強い思いを感じます。
「ウシノヒロバ〈ならでは〉のイベントを提供していきたい」
昨年2019年千葉に甚大な被害を与えた台風により、
ウシノヒロバ も約250本の木が倒れました。
ウシノヒロバ では、
その倒れた木や牧場を作る際に出た廃材を使い、キャンプや生活をするための道具を作るワークショップを実施中。
そのほかにも、地元農園での収穫体験、新鮮野菜を販売しているマルシェなど、様々なイベントを実施しています。
クリスマスマーケットが開催されたこの日も、上記イベントほか、ユニークな出店者が会場を盛り上げていました。
「預託事業も引き続き力を入れていく」
仔牛を酪農家から預かり乳牛に育てる預託事業も今後本格的に力を入れていく予定です。
仔牛を育てている育成牧場では、
仔牛の様子を確認するため、24時間カメラでチェックしています。
また、育成牧場の隣にあるピクニック広場や、
丘の上農園の活用も今後検討していきます。
お客様の価値観が変わるきっかけ、を与えたい
最後に今後の展開を伺うと、
「これからもっと東京の人にも来てもらいたい。
ウシノヒロバがお客様の価値観が変わるきっかけを与える場所になることで、千葉の魅力が伝わり、
千葉に移住する人や、千葉で仕事をする人が増え、
都市、地方それぞれが抱えるさまざまな問題の解消に繋げたい」
と、川上さん。
これからどんどん変わっていく「千葉ウシノヒロバ」と川上さんの活躍に目が離せません。
名称 | 千葉ウシノヒロバ |
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住所 | 千葉市若葉区富田町983番地1 |
入園料 | 大人550円/子ども(3歳〜小学生)330円/乳幼児(3歳未満)無料
※千葉市にお住まいの方は、大人220円/子ども(3歳〜小学生)110円 |