加曽利貝塚が国特別史跡に指定されました!

投稿者:千葉市観光協会

2017年10月17日

貝塚として日本初の特別史跡になりました

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平成29年10月13日(金曜日)の官報にて、文化財保護法の規定により加曽利貝塚の特別史跡指定が告示されました。

先人たちが残してくれた千葉市の誇りが、日本の誇りになりました。

加曽利貝塚を愛し、応援してくださったみなさまに感謝申し上げます。

また、千葉市では指定を受けて様々なイベント・PR等を実施しますので、詳しくはホームページをご覧ください。

11月3(祝)・4(土)・5(日)には、加曽利貝塚「縄文秋まつり」を開催します!

特別史跡の指定は、平成12年度以来17年ぶりのことで、縄文時代の特別史跡としては4例目、貝塚では日本初となります。

なお、県内では加曽利貝塚が初の特別史跡となります!!

 

加曽利貝塚パンフレットを観光情報センターにて配布中!

日本最大級の加曽利貝塚の特長をはじめ、発掘調査の変遷、縄文土器、かそりーぬの紹介などを収録した加曽利貝塚のパンフレット(写真下:A4サイズ、発行:平成29年3月千葉市教育委員会)を、千葉駅前と海浜幕張駅構内の千葉市観光情報センター(開設時間:平日10:00~18:00、土日祝は17:00まで)にて配布中です。

 

特別史跡とは?

国が文化財保護法で指定した史跡のうち、学術上の価値が特に高く、わが国の文化の象徴たるものです。
国宝(建築物、美術工芸品、文書などで使われる概念)と同格のものです。

 

加曽利貝塚の4つの価値について

Point1 日本最大級の貝塚

縄文時代の貝塚は全国に約2,400か所。

その3分の1、約700か所の貝塚が東京湾沿岸に集中しています。

中でも最も貝塚が密集する地域が千葉市であり(約120か所)、日本最大級の貝塚として知られるのが加曽利貝塚です。

 

Point2 縄文文化の繁栄を伝える2,000年続いたムラ

貝塚としてだけでなく、集落跡としても極めて価値が高いです。

同じ場所で2,000年間(約5,000~3,000年前)暮らし続けてました。

東京湾沿岸における大型貝塚の形成の始まりから衰退まで、生活文化の変遷を一つの遺跡で追うことができる唯一の事例です。

自然に左右される狩猟採集中心の生活をしながら同じ場所に住み続けられたのは、自然と共に生きる文化を育み、持続可能な社会を築いていた証拠です。

 

Point3 縄文時代から続く景観が今も残る

周辺の川や森など縄文人が利用した自然環境が保全されています。

坂月川両岸の低地部分には縄文時代に形成された地層が手つかずで残っています。

1960年代に開発の危機に瀕しながら、当時としてはほとんど前例がない中、市民主導の遺跡保存運動が全国規模で展開され、保存につながりました。国会でも盛んに取り上げられ、その後の文化財保護に大きな影響を与えました。

 

Point4 考古学研究の発展に寄与

明治時代から多くの人類学者・考古学者が発掘に訪れ、日本考古学の発展の舞台となりました。

大正13(1924)年の東京帝国大学人類学教室による調査では、発掘地点と層位による土器の違いが確認され、縄文土器による編年体系の確立の端緒となりました。

 

加曽利貝塚博物館について

加曽利貝塚博物館は加曽利貝塚の遺跡の中に、昭和41年11月に開館しました。

展示室には、加曽利貝塚から発掘された石器や縄文土器などが展示され、東京湾の周辺に住んでいた縄文時代の人々の生活のようすを、わかりやすく説明してあります。

このほかに、加曽利貝塚には、貝塚の内部を観察する野外施設があります。これは、貝塚を実際に発掘して、その上に建物を作ったもので、土の中からほり出された、「たて穴住居あと」やすてられた貝がらが層になっているようすを見ることができます。

また貝塚の周辺には、クリ、クヌギなどの自然林や、むかしの地形がよく残っており、縄文時代の「むら」や自然環境の学習に利用できるようになっています。
今までに、加曽利貝塚は約13万4500平方メートルが保存され、国の指定史跡となっています。

 

住所

千葉市若葉区桜木8丁目33番1号

TEL/FAX

TEL:043-231-0129 FAX:043-231-4986

アクセス

・JR千葉駅前京成バス9番乗り場千城台車庫行(市営霊園経由)桜木町下車、徒歩15分

・千葉モノレール桜木駅下車徒歩15分

ホームページ

https://www.city.chiba.jp/kyoiku/shogaigakushu/bunkazai/kasorikaizuka/top.html

 

縄文ひろばで縄文体験してみませんか?

加曽利貝塚博物館では火おこし体験をはじめ、アクセサリーづくり、アンギン編み作りなどが体験できます。また、復原住居も公開し、縄文服などの試着体験も楽しめます。
ぜひ、ご参加ください!

縄文体験の開催日:毎月第2・4日曜日(4月・8月・1月を除く) 

詳しくはこちらをクリック(千葉市ホームページ)

 

~ぜひ千葉市立加曽利貝塚博物館にお越しくださいませ~